公益財団法人南信州・飯田産業センターが策定した産業振興ビジョンを公表しております。
南信州地域は長野県の南端に位置し、豊かな自然と優れた景観、四季の変化に富み、動植物の南北限という気候風土に恵まれています。
養蚕や水引などの伝統産業や、発酵食品や菓子産業等の食品産業により発展してきた当地域は、現在では先端技術を導入した精密機械、電子、光学のハイテク産業をはじめとする中小企業が多数存在し、小物製品の機械加工を中心にした製造業も当地域の発展に貢献しています。
南信州14市町村で組織している南信州広域連合は、産業振興と地域振興に寄与する学術研究の「産業振興と人材育成の拠点」整備を行いました。
この「産業振興と人材育成の拠点」は、すべての産業が一体となって地域産業の底上げを図り、持続可能な地域産業の構築を目指すために、国・県の協力のもと整備されたものであり、地域経済の発展を実現させていくものです。
当地域には、リニア中央新幹線、三遠南信自動車の開通など高速交通網の整備によるプラス効果を最大限に活かす戦略的な取組みが必要となってきています。
当地域が真の地方創生を成し遂げ、持続可能な地域を実現していくためには、リニア時代を見据え、地域に活力を生む「産業振興と人材育成の拠点『エス・バード』」の機能を十分に活用して、世界に誇れる南信州のスタイルを発信していくことが不可欠です。
南信州・飯田産業センターは、この「産業振興と人材育成の拠点」への移転を契機に、これまで積み重ねてきた知識と経験、専門的人材を活用し、来るリニア時代を見据えて取り組んでいく施策等をビジョンとして整理し、地域産業の持続的発展を支援するとともに、更なる機能を強化し、産業振興に寄与するための支援機関としての役割を果たしていきます。
本ビジョンは、リニア開通を見据えた令和10(2028)年度までの計画として平成30(2018)年3月に策定されました。
期首には目標となるKPI(重要業績評価指標)を設定し、進捗を期末に検証するほか、その達成状況も踏まえて、必要に応じてビジョンの見直しを行うこととしています。
前期計画の最終年度である令和2(2020)年度には、新型コロナウイルス感染症が全世界で猛威を振るい、世界中で多くの感染者が発生し、経済にも大きな影響を与えています。
こうした影響は産業ごとに異なりますが、総じて回復までに一定の期間を要するものと考えられています。
加えて、新型コロナの影響は国内の社会経済活動にも大きな影響を与えており、東京一極集中から地方分散へ、リアルからデジタルへなど様々なパラダイムシフトが起こっており、新しい時代を見据えて、より一層選ばれる地域となれるような取組みが必要です。
今回、令和2(2020)年度の前期終了に際し、達成状況や社会情勢の変化も踏まえて、中期及び後期に向けて、新たな課題や目標の設定を行うなどの見直しを行いました。
平成30(2018)年度から令和10(2028)年度まで 11年間
11年間の計画期間を前期・中期・後期に区分し、新たな課題や目標設定を行うなどの見直し改訂を行うこととします。
前期計画 平成30(2018)年度から令和2(2020)年度まで 3年間
中期計画 令和3(2021)年度から令和6(2024)年度まで 4年間
後期計画 令和7(2025)年度から令和10(2028)年度まで 4年間
公益財団法人南信州・飯田産業センター産業振興ビジョン前期計画概要版(PDF形式)
公益財団法人南信州・飯田産業センター産業振興ビジョン前期計画全体版(PDF形式)
公益財団法人南信州・飯田産業センター産業振興ビジョン中期計画概要版(PDF形式)
公益財団法人南信州・飯田産業センター産業振興ビジョン中期計画全体版(PDF形式)